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50/50 フィフティ・フィフティ

全世界絶賛

映画賞続々ノミネート!!

2012/7/3(Tue)DVD&Blu-rayリリース決定

INTRODUCTION イントロダクション

27歳という若さで、突然5年生存率50%のガンを宣告された青年と、彼に関わる周りの人との人間模様を、ユーモラスかつエモーショナルに描いた難病エンタテインメントが誕生した!
本作は実際にガンを克服した脚本家・ウィル・レイサーが、闘病中の様々なエピソードをまとめあげた。
病という“非日常”でありながらも続いていく“日常”、そんな不安定な状態だからこそ見えてくる人間の本質を、余命を宣告された一人の青年とその周囲の人たちの行動・言動を通して描いた『50/50 フィフティ・フィフティ』。
単にシリアス・ドラマとしてだけではなく、レイサー持ち前のユーモアを織り交ぜることで、見る者に希望をもたらすハートウォーミングなエンタテインメントに昇華させた。
脚本を書き上げたレイサーは、友人であるセス・ローゲン等とともにすぐさま映画化に乗り出した。

 監督を務めたのは、ミシェル・ゴンドリー、ウェス・アンダーソンらに続く新たな若い才能ジョナサン・レヴィン。
登場人物のキャラクターを細やかに描きながら、作品全体のもつ雰囲気は、一連のガス・ヴァン・サント作品にも通ずる軽やかな空気感を醸しだした。 難病モノがもつ重さや押しつけがましさを軽減させ、シリアスとコメディを絶妙なバランスで仕上げることに成功した。

 ガンを宣告される本作の主人公アダムには『(500)日のサマー』や『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィット。 病魔に絶望を抱きながらもやがて人生に希望を見出していく青年を熱演している。
ガンを宣告されたアダムの心の助けになるべく奮闘する新米セラピスト、キャサリン役には『マイレージ、マイライフ』、『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』のアナ・ケンドリック、アダムと付き合っているが病気という事実が重すぎて抱えきれない恋人レイチェル役には『ヒア アフター』『ターミネーター4』のブライス・ダラス・ハワードなど若手実力派俳優が集結。もちろんセス・ローゲンもプロデューサーとしてだけでなく、無遠慮で女好きだけどアダムの一番の親友カイル役として出演している。 そのほか『ダージリン急行』のアンジェリカ・ヒューストン、『マグノリア』のフィリップ・ベイカー・ホールなどのベテランが脇を固め、フレッシュさとともに本作のドラマに厚み加えている。

 撮影監督はテリー・ステイシー(『親愛なるきみへ』)、編集はゼン・ベイカー(『オブザーブ・アンド・レポート』)、プロダクション・デザインはアニー・スピッツ(『僕の大切な人と、そのクソガキ』)、衣装はカーラ・ヘットランド(『バタフライ・エフェクト』)、音楽はアカデミー賞 受賞者のマイケル・ジアッキノ(『カールじいさんの空飛ぶ家』)。

 製作はセス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ(『スモーキング・ハイ』『グリーン・ホーネット』)、ベン・カーリン、製作総指揮はネイサン・カヘイン(『JUNO/ジュノ』『主人公は僕だった』)とウィル・レイサー自身が務め、【生存率50%の中で、人はいったい何を考え、誰を想うのか?】というドラマに説得力を与えている。

全米公開前の映画評等で圧倒的な支持を受け、2011年9月30日公開されるや否や鑑賞者からの大絶賛の口コミが広がっている。
2011年12月1日(木)、誰も見たことのない難病エンタテインメント『50/50 フィフティ・フィフティ』が日本公開を迎える。

STORY ストーリー

酒もたばこもやらない“普通”の青年アダムに突然告げられた病気は“ガン”だった。
27歳という若さで、5年生存率50%のまさかの余命宣告。その日から、アダムの生活環境は一変。
よそよそしい会社の同僚たち、看病の重圧に負けそうな恋人、同居を迫る世話焼きの母親…。
病気のアダムに気遣って誰も今までどおりに接してくれない!ただ一人、女好きの親友カイルをのぞいては。
カイルと一緒に病気を“ネタ”にナンパしたり、新米セラピストのキャサリンと手探りのカウンセリングを通して、“ガン”の日々を笑い飛ばそうとするアダム。
しかし刻一刻と進行する病魔に、やがてアダムは平穏を装うことができなくなる・・・。

CAST キャスト

 1981年2月17日、ロサンゼルス出身。 父はラジオ局のニュース担当ディレクター、祖父は映画監督マイケル・ゴードンという芸能一家に育ち、幼いころから子役として活躍する。 『リバー・ランズ・スルー・イット』(92)で“10歳以下の最優秀俳優賞”のヤング・アーティスト賞を受賞するなど、当初からその演技力への評価は高い。 NBC製作のシットコム“3rd Rock From The Sun”(96~01)や、ヒース・レジャー、ジュリア・スタイルズと共演した学園コメディ『恋のからさわぎ』(99)などで人気を獲得するも、学業に専念するために俳優業を一時休止。 復帰後は、サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した『BRICK ブリック』(05)、『セントアンナの奇跡』(08)、『G.I.ジョー』(09)、ゴールデングローブ賞 主演男優賞にノミネートされた『(500)日のサマー』(09)、『インセプション』(10)など立て続けに話題作に出演する。 監督/脚本/プロデュース/音楽を兼任した短編映画“Sparks”(09)や、自身が主宰するコラボレーションアートのオンライン共同制作会社“HitRECord”など、ハリウッド俳優の枠を超えた多彩な活動も注目を集めている。 待機中の作品に、『ダークナイト ライジング』(12)、“Lincoln”(12)、“Looper”(12)、“Premium Rush”(12)などがある。

 1982年4月15日、バンクーバー出身。 13歳の時にスタンダップコメディアンとしてデビューし、16歳でバンクーバーのアマチュア・コメディアン・コンテストにて2位に輝く。99年に「フリークス学園」でテレビに初出演し、同番組のプロデューサー、ジャド・アパトーに招かれ、ハリウッドに移る。 2001年に『ドニー・ダーコ』で映画デビュー。 アパトーの監督デビュー作『40歳の童貞男』(05)で注目を集め、続けて『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(07)、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07)が立て続けにヒットし、人気のコメディアン俳優となる。 脚本家・プロデューサーとしても活躍しており、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』ではカナディアン・コメディ・アワードの脚本賞を受賞、ミシェル・ゴンドリー監督作『グリーン・ホーネット』(11)では脚本・製作総指揮・主演を兼ねている若き実力派。 待機中の作品に、“Take This Waltz”(11)、“My Mother's Curse”(12)などがある。

 1985年8月9日、ポートランド出身。弱冠13歳にしてブロードウェイ・ミュージカル“High Society”に出演し、史上2番目の若さでトニー賞女優賞にノミネートされる。 03年に青春ミュージカル映画『キャンプ』で長編映画デビュー、インディペンデント・スピリット・アワードの新人俳優賞候補となった。 その後はサンダンス映画祭で監督賞に輝いた『Rocket Science』(07/未)を経て、08年からは『トワイライト』シリーズ(08、09、10)にジェシカ・スタンリー役で出演。 ジョージ・クルーニーと共演した『マイレージ、マイライフ』(09)では、アカデミー賞 助演女優賞にノミネートされるなど、今後の活躍が益々期待される若き演技派。 待機中の作品に『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart1&2』(12)、“End Of Watch”(12)、“Paranorman”(12 声の出演)、“What to Expect When You're Expecting”(12)などがある。

 1981年3月2日ロサンゼルス出身。 名匠ロン・ハワードの娘。 ニューヨーク大学で演技を学び、すぐに舞台女優としてシェイクスピアやチェーホフ作品の舞台に立つ。映画女優としては幼い頃から父親の作品を中心にカメオ出演していたが、本格的に出演するようになったのは主役に抜擢された『ヴィレッジ』(04)から。 その他の出演作品に、『マンダレイ』(05)、『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06)、『スパイダーマン3』(07)、『ターミネーター4』(09)などがある。 また、HBOのTV映画として、ケネス・ブラナーが脚本・監督を務めたシェイクスピア劇「As You Like It」(07)でゴールデングローブ賞ミニシリーズ/TV映画部門の主演女優賞にノミネートされた。 演技以外にもその才能を発揮し、ガス・ヴァン・サント監督の『永遠の僕たち』(11)を製作。 06年には短編映画“Orchids”で監督デビューを飾っており、現在は脚本家として長編映画を企画中。 待機中の作品に“The Help”(11)などがある。

 1951年7月8日サンタモニカ出身。祖父は俳優のウォルター・ヒューストン、父はジョン・ヒューストン監督。 69年に『愛と死の果てるまで』で映画デビューし、父親が監督した『女と男の名誉』(85)でアカデミー賞 助演女優賞を受賞する。 以降、フランシス・フォード・コッポラ監督作『友よ、風に抱かれて』(87)、ウディ・アレン監督作『ウディ・アレンの重罪と軽罪』(89)、ショーン・ペン監督作『クロッシング・ガード』(95)など、数々の名匠の作品に立て続けに出演、シリアス・ドラマから『アダムス・ファミリー』シリーズ(91、93)でのお化け一家の母など、さまざまな役柄を演じられるカメレオン女優として活躍の幅を広げる。 96年には『冷たい一瞬(とき)を抱いて』で映画監督デビューも果たす。 その他の作品に『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(01)、『ブラッド・ワーク』(02)、『ダージリン急行』(07)など。 待機中の作品に“The Big Year”(11)、“M”(11)などがある。

STAFF スタッフ

 ニューヨーク出身。 12歳から映画を撮り始め、ブラウン大学卒業後ポール・シュレイダー監督のアシスタントを務める。 2002年ロサンゼルスに移り、AFIコンサバトリに入学。AFIの卒業制作として撮った“Shards”はアメリカン・ブラック映画祭の最優秀短編作品賞やブルックリン映画祭の最優秀撮影賞を受賞した。 長編デビュー作『マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生』(06/未)は、トロント国際映画祭でプレミア上映された。 08年、2作目で脚本も務めた“The Wackness”(08/未)はサンダンス映画祭およびロサンゼルス映画祭の観客賞を受賞、第24回インディペンデント・スピリット・アワードの第一回脚本賞にノミネートされた。
 今後の作品としては、アイザック・マリオンの小説“Warm Bodies”の映画化作品のほか、本作に続きレイサー、ローゲン、ゴールドバーグと組むコメディ“Jamaica”の監督を務めることが決まっている。

Writter / Executive producer... Will Reiser  ニューヨーク、タリ-タウン出身。ハンプシャー・カレッジ卒業後、サシャ・バロン・コーエン主演のTVシリーズ“Da Ali G Show”のアソシエイト・プロデューサーを務め、そこで本作でも組んでいるローゲン、ゴールドバーグと出会う。 その後、本作のプロデューサー、ベン・カーリンの制作会社Superego IndustriesでHBO製作の映画作品、テレビ番組などのプロデュースを行った。  今後は、トッド・フィリップスが監督を務めるドイツ映画“Men”のリメイク映画のほか、本作のローゲン、レヴィンと再びタッグを組むコメディ“Jamaica”の脚本を手掛けることが最近発表された。

 カナダ、バンクーバー出身。 15歳の時セス・ローゲンと共同で脚本を執筆した『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(08/未)が興行的に大成功を収める。 ほか脚本および製作総指揮を務めた作品に『スモーキング・ハイ』(08)、ミシェル・ゴンドリー監督『グリーン・ホーネット』(11)など。

 エミー賞に9度も輝いたTV番組“The Daily Show with Jon Stewart”の脚本およびエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。 ニューヨークタイムズ紙No.1ベストセラーに輝いた本 “America (The Book)”を共同執筆している。 次回作は2012年撮影開始予定のコメディ映画 “A.C.O.D.”。

 ミシガン大学で映画と歴史を学んだ。 本作のレヴィン監督と初めて組んだ“The Wackness”(08/未)はサンダンス映画祭の観客賞を獲得。10年にはヴァラエティ誌で次世代の注目の映画人の一人として取り上げられた。他に手がけた作品に『僕の大切な人と、そのクソガキ』(10)。 最新作は、クリステン・ウィグ、アネット・ベニング、マット・ディロン出演作“Imogene”。

  英国、マンチェスター大学卒業。主な作品に『イン・ハー・シューズ』(05)、『私がクマにキレた理由』(07)、ラッセ・ハルストレム監督『親愛なるきみへ』(10)など。自身が監督した短編映画“Bad Liver and Broken Heart”(95)はベルリン映画祭に出品された。 今後の作品にラッセ・ハルストレム監督“Salmon Fishing in the Yemen”がある。

 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』などの衣装部の一員としてキャリアを開始した。手掛けた作品に『13日の金曜日 PART13 ジェイソンN.Yへ』(80)、『バタフライ・エフェクト』(05)など多数。

PRODUCTION NOTE プロダクションノート

セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ、ウィル・レイサーが出会ったのは20代前半、イギリスのコメディ番組“Da Ali G Show”の現場だった。 過酷な制作環境の中、疲弊したレイサーに病魔が忍び寄っていたことには誰も気づかなかった。8ヶ月後の番組終了時に、レイサーはガンと宣告された。ローゲンは語る、「当然ショックだったが、原因がわかりホッともした。 多分治るとも言っていたしね。 そして僕らの未知なる旅が始まったんだ」。 闘病中のレイサーに脚本を書くよう勧めたのは、ローゲンとゴールドバーグだ。「若い男が重い病と闘う映画は見たことがなかった。 正しく扱えば、最高に面白い話になると思ったんだ。 ウィルは可笑しくて神経質な変なヤツだからね」とローゲンは語る。 しかしレイサーはリンパ腫と診断された後に巨大な腫瘍が背骨に見つかった。 6時間に及ぶ手術で無事に腫瘍を切除したものの回復に時間がかかり、脚本執筆には丸2年という時間を要した。だが彼が書きあげた初稿は素晴らしい出来だった。 ベン・カーリンはすぐに自身の会社で制作を決め、セスとエヴァンもプロデューサーに加わった。
 ガンを題材にしたコメディを売り込むのは難しいと思えたが、この企画に力強さを感じていたカーリンは、『JUNO/ジュノ』や『主人公は僕だった』など型破りな作品を製作してきたマンデイト・ピクチャーズの社長ネイサン・カヘインを口説き、製作総指揮に迎えた。 カヘインは語る、「20代の若者が生と死の問題に直面しなければならないストーリーがとても新鮮に感じた。 何より脚本の出来が素晴らしかった。 観客のニーズを理解しながら、アーティストの目もしっかり入っていた」。  次のミッションは、悲哀やユーモアのバランスを理解できる監督の選定だった。 2008年のサンダンス映画祭観客賞に輝いた“The Wackness”を観たゴールドバーグは、ジョナサン・レヴィンに白羽の矢を立てた。レヴィンもまた、新しい方向のコメディへの挑戦に強く共感した。 彼はまずキャラクター作りに専念した。 「役者が真に迫れるよう演技に光を当て、ビジュアル的なアプローチは抑えた。 面白くて嘘のない脚本を最大限に活かしたかった」とレヴィンは語る。 そして製作陣と共に時間をかけてストーリーとセリフに検討を重ねた。 「ウィルの脚本の精神を守りながらも、決してそれに縛られることなくアイデアを出し合った。 コメディのための不自然さは極力排除し、現実味のあるものを目指した。その上でとても可笑しいものになったよ」
 よりリアルを追求するため、レイサーたちはシアトルの癌センターを訪れ化学療法や放射線治療を見学し、患者たちにも話を聞いた。 またレイサーは自身の体験の細部を映画に散りばめた。 診断のシーンでは自分のMRIやCATスキャン画像を使用した。 一方で、想像力やリサーチの結果も多用した。 例えばレイサー自身は化学療法を受けなかったが、よりドラマチックな展開を目指し脚本に加えた。 レイサーは語る、「これは自分やまわりの人たちの体験から発想したもので、決して自伝ではない。 この映画によって、人々がガンの体験を恐れることなく語れるようになってほしい。 病気の不合理さを笑い飛ばしてもいいんじゃないかな。そしてもちろん泣いてもいいんだと思うよ」実力派が集結したキャストたち

主人公アダム役のジョセフ・ゴードン=レヴィット、親友カイル役のセス・ローゲンを始め、母親役にアンジェリカ・ヒューストン、セラピスト役にアナ・ケンドリック、アダムの恋人役にブライス・ダラス・ハワードと、俳優は豪華な顔ぶれが揃った。 ゴードン=レヴィットが決まったのはクランクインのわずか1週間前だった。 「ジョセフ、セス、エヴァンと僕の家に集まり、たくさん話しあった。 彼が出演を決めてくれたときは大興奮だった」とジョナサン・レヴィン監督は語る。
 脚本のウィル・レイサーはアダムを、無難だが充実はしてない人生を送っている完璧主義者として描いた。 レヴィンは脚本をよく理解し明確なビジョンを持ちながらも、現場では俳優に演技を任せた。 ゴードン=レヴィットは監督についてこう語る、「とても奥ゆかしく、謙虚だ。 どんな提案にも耳を貸してくれる。だからこそセスたちともうまくいった。 もちろんビジョンはしっかり持っている」
 レイサーは、ゴードン=レヴィットに感謝している。 「脚本の中のアダムとは全く違う人物になった。 僕の書いたアダム像に別の50%をつけ加えてくれた。 僕自身気づいてないことも読み取り、本質を表現してくれた」。 ローゲン曰く、「ジョセフは思慮深い俳優で、僕とは全く違うタイプだ。ずっと役について考え、努力していた。 だからこそ彼の演技は面白いと同時に胸に突き刺さるんだ」。 当初、ゴードン=レヴィットはガンの青年のどこが可笑しいのか不思議だった。 短い準備期間の中で、彼はレイサーや他のガン患者から話を聞いてまわった。 「それぞれ状況が違い、それぞれが悲劇だと解った。 だけど、ガンを克服した人たちの話には必ずユーモアがあった。 ガンを笑い話にするのは不遜かもしれないが、逆に思いやりの行為でもあると思う」。 ゴードン=レヴィットは観客が何よりユーモアを感じ取ってくれることを願っている。 「大笑いしてほしい。 悲惨なことに直面することもあるだろうが、そのときはその状況の中で笑えることを見つけてほしい。 きっとそれは健全なことだと思う」
 米経済誌フォーブスに「ハリウッド一働いている男」と評されたセス・ローゲンは『40歳の童貞男』の映画デビュー以来、10本の映画に出演している。 レイサー自身も認めているがカイル役は自分に近いとローゲンは語る。「カイルはアダムを心配するが、表現の仕方が分からない。 雰囲気を軽くしようとするけど、かなり無神経……僕もそうだけどね。 現にウィルにはガン体験を映画にして楽しんじゃおうぜと言っていたし、まさにカイルだよね」。 カイルはアダムに、病気は女性の格好の誘い文句だと主張する。 レイサーも病気のとき女性と付き合ったという。「すぐに学んだよ。 僕がガンだとか、病気なんだとか言ったとたん、女性は僕に心を開いてくる。 急にデートが簡単になったんだ」
 ローゲンとゴードン=レヴィットはお互いを尊重し合い、互いの演技のアプローチやスタイルを受け入れていた。 ゴードン=レヴィットは語る、「セスとの芝居は、自由に即興ができる環境で楽しかった。監督が『よし、ほかにやっておくことは?』と声をかけるとセッションタイムが始まるんだ。いろいろ考えては試したよ」
 『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞(R)にノミネートされたアナ・ケンドリックは、カウンセリングを担当したアダムに次第に惹かれていく新米セラピスト、キャサリンを演じる。 ケンドリックは役柄について「アダムはキャサリンの3人目の患者よ。 彼女は熱心だけど、経験は乏しい。 初心者だから教科書やルールに囚われているの」と語る。 本作の魅力については「どれも現実に起こり得ること。 友人が病気になったら、悲劇だけど笑いたい時だってある、そういう場面を描いているところ。 決してタブーをコメディにしたかっただけじゃない」と語る。 共演者については「ジョセフはすぐに心を開いてくれて、本当に気持ちが通じたわ。 セスも素晴らしかった。彼の笑いは天才的で安心感がある。 いつも励ましてくれて、とても面白かった」と語る。
 ブライス・ダラス・ハワードはアダムのガールフレンドで現代美術のアーティスト、レイチェルを演じる。 ドラマ作品で知られるハワードだが、製作陣は彼女のコミカルな味を上手く引き出した。
 アカデミー賞 女優のアンジェリカ・ヒューストンはアダムの母、ダイアンを演じる。 役柄についてヒューストンは、「彼女には有無を言わせぬ強さがある。 アダムは母親を愛しているけれど、同時に自由も求めている」と語る。 また、脚本にも深く心を動かされたという。 「ドラマとしてもコメディとしても成立している貴重な作品よ。 ガンにまつわるコメディを作ろうだなんて、ある意味危険よね。 でも実体験に根ざしていて、起こり得る滑稽な状況をよく理解していると思う」。 アダムが母親にガンを知らせるシーンの撮影にはレイサーの両親が訪れていた。 「胸が熱くなり、心が痛むシーンだったから母が泣き始めた。 撮影シーンは僕らの実際の出来事だったから、思わず心を重ねたんだろう」とレイサーは語る。  アダムがレイチェルから贈られた、アダムと同様に元気のない捨て犬、スケルターには、グレーハウンドが選ばれた。 決定の理由についてレイサーは語る、「体毛がなく、か弱い。 風邪をひきやすく、クッションの上でないと寝れないんだ。 まさにアダムそっくりだ。 よく飼い主に似るというからね」

シアトルを舞台にしている本作の撮影は、カナダのバンクーバーとその近郊で行われた。 セス・ローゲンと同じくバンクーバー育ちのエヴァン・ゴールドバーグは語る、「バンクーバーで撮りたいと思っていたんだ。 『スーパーバッド 童貞ウォーズ』でも『スモーキング・ハイ』でも叶わなかったから、今回は最高の気分だね」
 プロダクションデザイナーのアニー・スピッツとレヴィン監督は準備段階でシアトルを訪れ、公共のラジオ局やガン病院を始め、地元のバーやコーヒーショップなどをチェックした。 その外観や雰囲気をバンクーバーで再現するためだ。 スピッツは語る、「監督はリアルな外観を求めた。 まずフレッド・ハッチンソン・ガンクリニックを見学した。 本物のガン病棟での撮影が難しかったので、セットで細部まで正確に再現したかった。 化学療法専用のイスがあることも知ったが、バンクーバーでは借りられず、結局、ロサンゼルスから空輸で運んだ」。 アダムの家は、郊外のバーナビーの住宅街に見つけた。 スピッツは語る、「初めて見た瞬間これだと思った。 屋内でもカメラをたくさん置けるようなオープンなスペース、照明を隠すための高い天井、寝室には北西部独特の特徴あるスギ板の壁……是非とも使いたいと思った」
 脚本のウィル・レイサーは撮影中もずっと現場に張りついていた。 カーリンは語る、「撮影の最初から最後まで脚本家が現場にいるなんて異例のことだ。 でもみんな社交的で年齢や感性も近いから一緒にいても問題はなかったし、むしろ楽しかった」
 本作はレイサーの初の脚本で、執筆したことはガンになったこととほとんど同じくらい彼の世界観を変えた。レイサーは語る、「ガンになったおかげで世界が開け、多くの友達ができた。 皆、自らもガンを体験したことでどれだけこの映画に心を動かされたかを、僕に話してくれるんだ。 最高の賛辞だよ。仕事をやった!と感じさせてくれるこれ以上の言葉はないね」